ごきげんいかが?こーちです。
しつこくすると嫌われますよね?
でも自分が圧倒的に有利な状況においてはどうでしょうか。
攻めに攻めて相手が思い通りになるまで近づき続けるかもしれません。
今回はそんな粘着気質なシャークアタックをご紹介します。
今日のシャークアタック
※ショッキングな描写はありません
青い海に白い斑点が映えますね。
そして超粘着質な感じに執拗に人間に近づいてきていますね。
映像で見ているからそこまで感じませんが、実際に水中でこのサイズのサメが迫ってきたらとっても怖いでしょう。
しかし、海がキレイですね。。。
その名は「ヨゴレ」
このサメは「ヨゴレ」という名前でヒレの白い模様がその由来だと言われています。
ヨゴレは沿岸から遠く離れた大型船の行き来する海域に生息する外洋性のサメです。
その生息域から通常は人と出会うことはあまりありません。
しかし、海難事故などで外洋に人が放り出された時にはヨゴレに攻撃された記録が多いようです。
外洋というのは海の砂漠と呼ばれるほどエサとなる生き物が少ない世界です。
そんな環境で生き抜くには見つけた食べ物を何がなんでも食べなければなりません。
それがこのヨゴレの粘着質につながっているのです。
同じような海域に生息するアオザメはサメ界トップを誇る遊泳速度があるのでそこまでがっついてはいません。
ところがヨゴレはそういった特技を持ち合わせていないため、とにかくしつこく獲物にまとわりつくのです。
まぁこのしつこさがヨゴレの特技と言えば特技なんですけどね。
動画解析
この動画でもそのしつこさがよく表れていて、撮影者ともう一人に蹴られながらも何度も向ってきています。
たいていのサメならここまで激しくフィンで蹴られれば逃げていくか一度もっと遠くに離れるのですが、ヨゴレはあまり離れずすぐにまた近づいてきます。
なかなかに鋼のメンタル。
そしてなんとなく興味を持って近づいているというより隙あらばガブリとしようとしているように見えます。
なかなかにアグレッシブ。
対処法を模索してみる
この動画ではヨゴレを撮影するのが目的で潜っているような感じだと思います。
なのでまずヨゴレを探してから潜ったと思われます。
では「出会わないためには」というと、とりあえず水中に入る前に目視で確認することです。
沖合で細かい水面の変化を観察するのはとても難しいと思いますが、一応背びれが水面にないか、不自然な波の立ち方をしていないかなどは注意すべき点です。
また、付近にクジラなどの死骸があったりすれば大型のサメがいる可能性が高まります。
安全を考えるならばそういった場所からは遠く離れたポイントで潜った方が良いと思います。
それでは動画のような状況になった場合はどうすれば良いかですが、第一にサメから目を離さないことです。
向かってきたら動画のようにカメラやフィンで応戦しましょう。
そしてまれにヨゴレの数が増えていくこともあるようなのでできるだけ早めに船に上がった方が良いと思います。
複数のサメに対処するのはとても大変で危険な状況です。
このような外洋では人間に逃げ場はないのでとにかく船に上がるのが先決です。
船に上がる際も常にサメの動きに気をつけて順番かつ迅速に水中から離脱しましょう。
特に胸ビレを下に向けている時は攻撃に入る時の仕草という情報もあるので注意して監視してください。
まとめ
以前ネットで拾った情報ですが、水中もり漁の漁師さんが獲物を腰につないでいたところ、後ろからヨゴレがずっと付きまとって離れなかったという書き込みを見ました。
幸い無事だったそうですが、海のエキスパートである漁師さん達から恐れられて嫌われているのがこのヨゴレなのだそうです。
海水浴ではまず出会うことはないのですが、沖合のクルジーグングなどで海に入る時に背ビレと胸ビレに白い模様のあるサメを見たら逃げることを推奨します。
なるべく関わり合いになりたくない、それが僕のヨゴレに対する答えです。
それではシャークにさわったらごめんあそばせ。
ごきげんよう。